先日、『中外製薬 ミルセラ』の勉強会をじんクリニックにて行いました。
ミルセラは腎性貧血治療薬です。
透析患者さんは腎臓の障害により様々な機能を失います。
腎臓の代表的な機能は赤血球の生産。赤血球は体の隅々に
酸素を送る役割があります。
赤血球が減り「貧血」になるとめまいや脱力感、
さらには生命の危険を及ぼします。
ミルセラはその補助的薬剤で、赤血球の生産を促します。
腎性貧血治療薬にはいくつか種類はありますが、
この中で一番新しく発売された薬剤となります。
透析患者さんには絶対的に必要な薬剤の一種でありますが、
使用開始のタイミングや量の調整、さらには鉄剤や炎症反応との
関係も考えながら調整しなければならないため、非常に難しい薬剤です。
今後も定期的な勉強会を開催し、色々なデータと検証をしながら、
患者さんにより効果が発揮される使用法を提供をしていきたいと思います。