消化器内視鏡

内視鏡室では、上部内視鏡検査、下部内視鏡検査、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)を行っております。また内視鏡治療についても積極的に取り組んでおり、ポリペクトミーやEMR、EVL、EST、ESDの実施を開始しています。
検査時間は約10~15分程度です。内視鏡検査・治療の施行医は、豊富な経験を持つ内視鏡指導医・専門医を中心とした消化器内科医、消化器外科医それぞれ複数名で構成されているため、内科と外科の境目がない一体的な連携関係が構築されています。
また、ご希望の方には鎮静剤を使用し、無理なく検査を受けていただけます。(除く健診)

お腹の痛み・下腹部の痛み・痩せた・体重が減った・貧血ぎみ・胸焼けがする・食欲がない・便に血が混じる・黄疸
健康診断等で内視鏡検査を勧められた
<上部消化管疾患>
逆流性食道炎・食道潰瘍・胃十二指腸潰瘍・急性胃炎・慢性胃炎・早期食道がん・食道胃静脈瘤・胃アニサキス症
<下部消化管疾患>
大腸ポリープ・早期大腸がん・潰瘍性大腸炎・クローン病・感染性大腸炎
<胆・膵疾患>
総胆管結石・腫瘍

内視鏡で行う検査について

内視鏡では下記の検査を行い、小さな異常や病気の早期発見に努めます。
◇ 食道・胃・十二指腸内視鏡検査
⇒ 腹痛、貧血などの原因を調べるためや、食道・胃・十二指腸に発生した潰瘍炎症、腫瘍、ポリープや癌(がん)などを診断するために行います。組織の一部をとって調べたり、病変を切除したりすることができます。
◇ 大腸内視鏡検査
⇒ 大腸(結腸・直腸)と小腸の一部を観察し、これらの部位に発生したポリープや癌(がん)・炎症などを診断します。
組織の一部をとって調べたり、病変を切除したりすることができます。

当院では内視鏡を用いた以下の検査・処置を実施しています

ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影) 胆嚢・胆管あるいは膵臓の病気を診断するために内視鏡を用いた検査です。
EMR(内視鏡的粘膜切除術) 内視鏡を使って粘膜を切りとる手技であり、消化管の腫瘍性病変の治療に主に用いられます。
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術) 高周波メスを使って、粘膜下層のレベルで病変を切りとる手技であり、主に消化管腫瘍の治療に用いられます。
EST(内視鏡的乳頭切開術) 胆汁が十二指腸に流れ出る出口を、内視鏡で見ながら電気メスで切り拡げる治療法です。
EVL(内視鏡的静脈瘤結紮術) 静脈瘤自体を小さな医療用の輪ゴムで止めることにより静脈瘤の血流を遮断し廃絶治療します。
ポリープ切除術 良性腫瘍を含めた隆起(りゅうき)性病変を切除・治療する方法です。
消化管止血術 出血を止める、これが止血です。内視鏡による止血には熱凝固による方法、クリップによる方法、薬剤による方法と大きくわけて3つの方法があります。出血の大きさ、出血量、出血部位などを考慮して、最適な方法を選択することで止血を行います。
バルーン拡張術 バルーン拡張術は、内視鏡を使って挿入したバルンカテーテルを膨らませることにより、各狭窄部位の内腔を拡張する手技です。
ステント留置術 短いチューブを各狭窄部位に置いて来る方法です。プラスチック製のものや、網状の金属製のものがあります。
根本的な原因を取り除けない時や、治療までに時間がかかる場合に使われます。
異物除去術 食物が食道につまった入れ歯や、金属片等を飲みこんでしまった時等に使われる方法です。内視鏡で確認し、鉗子やフードを使って回収します

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TEL 046-275-0110